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映画「ウォールフラワー」からの英語表現

今回ご紹介するのは「ウォールフラワー」、アメリカの高校生が主人公の青春小説が元になっている映画です。

© Summit Entertainment

 

主人公チャーリー(ローガン・ラーマン、写真中央)は高校1年生。あることがきっかけで心にトラウマを抱え学校でも目立たないようにひっそりと静かに一人で過ごしています。

アメフトの試合を見ていた時に勇気を出して上級生のパトリック(エズラ・ミラー)に話しかけます。そこに美少女サム(エマ・ワトソン)がやってきて心を惹かれるチャーリー。

そこから一人ぼっちだったチャーリーの生活に変化が。パトリックとサムの仲間に入れてもらい初めて自分の居場所を感じながら、仲間と過ごす楽しさ、パーティー(ドラッグも)などを経験します。

主人公チャーリーを演じるのはローガン・マーラン。私はまだ観たことがありませんが「パーシージャクソンとオリンポスの神々」が代表作品のようです。脇を固めるのは「ハリーポッター」のハーマイオニーでおなじみのエマ・ワトソンと「ファンタスティックビースト」のエズラ・ミラーです。

「ウォールフラワー」の意味と原題

原題はThe perks of being a wall flowerです。

wall flowerとは壁の花。「パーティーなどでみんなの輪に入れず壁に飾られた花」という意味で、みんなの輪に入れず一人ぼっちで過ごしている人のことです。

perkとは特典、会社の(福利厚生)、役得などの意味です。

直訳すると、ウォールフラワー(目立たない存在)でいることの良いところ。

こんな感じでしょうか?

スクールカースト

アメリカの学校が舞台のドラマや映画を見ていると必ず出てきます。

学校の中での身分(と言うと大げさですが)影響力の大きさやクラスでの発言権のような物です。

日本の学校にも少なからずありますが、アメリカはもっと露骨だと思います。(今までに観た映画やドラマ判断で、もちろん実体験ではありません)

トップに位置するのはアメフトなど体育系のキャプテンやエースです。映画の中で出てくるブラッド(アメフトのクォーターバック)はまさにスクールカーストのトップです。

次は体育会系のその他とトップの取り巻きなど。

そして無難な趣味の持ち主や文科系たち。

最後はオタクやチャーリーのような目立たない存在の子です。

この映画にはスクールカーストも関わってくるので知っておいて損はないです。

英語① お礼の言い方 “Thank you for ~ing”

チャーリーが初めてパトリックとサムと会った日、2人と一緒に食事をして車で送ってもらいます。

パトリック Thank you for paying Charlie.(チャーリー払ってくれてありがとう)

チャーリー No problem. Thank you guys for the ride. Maybe I’ll see you around in school?(いいんだよ。送ってくれてありがとう。また学校でね。)

(パトリックが音楽のボリュームをあげる)

サム God, would you turn it down? You are gonna make us deaf!(ちょっと!音量下げてくれる?耳聞こえなくなっちゃうじゃない!)

パトリック So be it! It’s rock and roll!(そうなればいいさ!ロックンロール!)

チャーリーまたな!と去っていきます。

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Thank you for ~ing 〜してくれてありがとう。

払ってくれてありがとうと言うパトリックのセリフはThank you for paying. ここで thank you for pay.とはなりません。なぜならforは前置詞なので後ろにくるのは”名詞っぽいやつ”だけです。動詞をそのままおくことはできません。動詞を”名詞っぽいやつ”にするにはingをつければいいんです。ちなみに動名詞と言います。

Thank you for coming(来てくれてありがとう)

Thank you for inviting me.(誘ってくれてありがとう)

Thank you for letting me know.(教えてくれてありがとう)

してくれたことに対しては上のようにThank you for ~ingを使います。〇〇をありがとうという場合は次のようになります。

Thank you for ~   ~をありがとう

Thank you for your message(メッセージをありがとう)

Thank you for your reply. (返信ありがとう)

Thank you for your understanding.(ご理解ありがとうございます)

チャーリーが言ったのは

Thank you for the ride. (車に乗せてくれてありがとう)
rideは乗ることです。車で送り迎えをしてもらった時に使えます。

英語② 良いことも悪いことも “deserve”

実は高校に入る前に引きこもっていたチャーリーには架空の友達がいて、その友達に向けて手紙を書いています。(映画だとわかりにくいのですが、元の小説はチャーリーがその友達に全てを語っている方式のようです。)

さらにチャーリーは作家志望なこともあり学校の英語の授業(日本で言う国語)が得意科目です。その英語の先生を信頼しているチャーリーはある質問をします。

チャーリー Mr.Anderson? Can I ask you something? (一つ聞いてもいいですか?)

先生 Yeah. (なんだい?)

チャーリー Why do nice people choose the wrong people to date?(どうして良い人たちは付き合う相手を間違うんでしょう?)

先生 Are we talking about anyone specific?(特定の誰かの話しか?)

チャーリー頷く

Well… we accept the love we think we deserve. (そうだな…みんな自分にふさわしいと思う愛を受け入れるんだ)

チャーリー Can we make them know that they deserve more?(もっとふさわしい相手がいると気づかせてあげられますか?)

先生 We can try.(できるんじゃないかな)

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なぜチャーリーがこんなことを聞いたかと言うと、好意を寄せているサム(エマ・ワトソン)が大学生の彼氏と付き合う様子や、自分の姉が彼氏と付き合っているところを見て思った疑問なのでした。

・deserve 〜に値する、ふさわしい

You deserve it. (あなたはそれに値する)
これだけ聞いても日本語に訳せません。良い意味、悪い意味、両方に使えるからです。

I got a promotion!(昇進したよ!)
You deserve it!(あなたなら当然!)

逆に日頃行いの悪い人に何か起きた時は
You deserve it.(自業自得、当然の報いだ!)となります。

余談ですが、ホテルで働いていた時にイギリス人の同僚に辞めるという話しをしたら
You deserve more than here.(ここより良いところがあるよ)
と返ってきました。

英語③ 何かを選ぶ時の”go with”

続いてはクリスマスパーティーのシーンから。

日本でもプレゼント交換をしますが、海外には「シークレットサンタ」というものがあります。あらかじめ誰が誰にプレゼントを買うかをクジなどで決めておくやり方です。プレゼントを買う時に相手が喜びそうなものを買えます。

パトリックがもらった物を説明しながら自分のシークレットサンタが誰だったのかを当てる場面。

パトリック I’m gonna have to go with…(そうだな、たぶん…)Drum roll!(ドラムロール!)

(みんなで机を叩く)

パトリック Charlie!(チャーリーだ!)Obviously!(簡単だよ!)

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・go with 〜を選ぶ 〜にする

go withはchooseやpickと同じで何かを選ぶ時のカジュアルな表現です。

例えばカフェ
I’ll go with an Americano.(コーヒーにします。)

Which dress are you gonna go with?(どっちのドレスにする?)
I’m gonna go with red one!(赤にする!)

このように使えます。

※映画からの抜粋部分は、パトリックがもったいぶるためにI’m gonna have to などと長く喋っていて、直訳すると日本語として不自然なので(〜を選ばなくてはいけないだろうなぁ)そうだなぁ、たぶん…とだけ訳しました。

 

友達と楽しく過ごしているチャーリーですが、過去のトラウマより幻覚を見る症状にも悩まされます。そして自由奔放に生きているように見える彼の仲間たちにもそれぞれ葛藤やトラウマがあります。

遊び、勉強、進路、恋、LGBT、家族の問題などてんこ盛りです。

普通の青春映画よりは重いです。

見終わった時に感じたのは、「甘酸っぱくて爽やかな青春映画というよりは生々しいな」でした。

学校が終わって大人になったら学生の時のことは大したことはないと思ってしまいますが、当時は学校が全てだから人間関係や進路に悩んだりもしますよね。
それを思い出して少しだけ懐かしい気持ちになれるかもしれません。

英語もそこまで難しくないので初心者の人にも向いている映画だと思います。

 

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ウォールフラワー(2012)
監督:スティーヴン・チョボスキー
出演:ローガン・ラーマン、エマ・ワトソン、エズラ・ミラーなど
配給:Summit Entertainment

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