イギリス

ミュージカル『Come From Away』鑑賞 in ロンドン

ロンドンでは有名なミュージカルがたくさんありますが、先日一味違ったミュージカルを観てきました。

Come From Away

come from= 〜から来ている
away 遠く

遠くから来ている人たちのストーリー。
遠くってどこから?そしてどこに?

あらすじ

2001年9月11日、同時多発テロが起きアメリカの空港が閉鎖される。行き先を突然失った38機の飛行機はカナダの東ニューファンドランドにあるガンダーという小さい街に着陸を余儀なくされる。

ガンダーの住民はこの6,500人の乗客を受け入れ、食事や寝る場所などを提供する。何が起きているかわからないまま見知らぬ土地に降り立ち、疲れ果て疑心暗鬼になっている乗客たちと少しでも快適に過ごしてもらおうとするガンダーの人たちが少しずつ打ち解けていく3日間のお話し。

 

これは実話です!!!

 

実話を元に当事者へのインタビューや取材をして脚本が書かれ、役者も本人たちに実際に会っているそうです。

 

みどころ

ざっくりとですが見どころです!

役者はたったの12人!1人で何役もこなす

メインキャラクターはいません。12人の役者さんたちが地元のカナディアン、飛行機の乗客(代表的な数名)を演じ分けます。衣装替えなどもほぼなく、ジャケットを脱いだり羽織ったりすると英語のアクセントが変わり別人に!

カナディアン、ニューヨーク、LA、イギリス、中東などアクセントも様々ですが、お見事。

カーテンコールもパンフレットの並びも全員平等です。

セットは机と椅子のみ

大掛かりなセットはありません。例えばカナダの地元のカフェのシーンでは机を囲むように椅子がおいてあります。気がつくと机がなくなり椅子が2列に並んでいる。飛行機の中に早変わりです。

 

役者もセットも同じなので最初の5分くらいは、今は誰?どこの場面?と混乱しましたがすぐに慣れます。

 

混乱の中のリアルなエピソード

6,500人にそれぞれストーリーがあります。

ニューヨークで消防士をしている息子の安否を心配する母親

ロサンゼルス出身のゲイのカップル

自分がユダヤ人だということを誰にも言ってこなかったおじいさん

避難者の中には、リタイアしたアメリカ初の女性パイロットも。
「自分が子供の頃から好きで人生を捧げて来たものが、爆弾として使われてしまった」と歌う
Me and The Sky は力強くもあり悲しくもありました。

 

人種や宗教、言葉の違いによるテロ後の警戒心もリアルに描写されています。

 

中東出身の人が「みんなが自分を恐怖の目で見ている」と言う場面があったり

イスラム教の女性「私はアメリカ人よ!〇〇で生まれたわ」(街の名前は聞き取れず)
別の男性「アメリカ人に見えねーよ!」
女性「それどういう意味よ?」

という会話だったり

皆がそれぞれお祈りをしている時に
イスラム教の人に向かって「友達(テロの実行犯)のために祈ってるのか?」

地元の人に財布を盗まれるかもしれないと心配する人…

 

これだけ書くと終始暗そうですが、ご安心を。

 

笑えるところもたくさんあります!

笑えるところもたくさん!心も温まる

題材がテロ事件なので暗いと思うかもしれせんが、その中でもジョークはたくさん出てきます!

カナダをネタにしたジョークだったり英語特有のジョークだったりと難易度は高いかもしれませんが、劇場全体が笑うので楽しいです。
(全部はわかりませんでしたが、それでも楽しい)

声を出して笑う場面の他にも、それぞれのエピソードで人種、宗教、言葉など違いはあっても「人としての根幹は同じだよね」と最後には何か心にくるものがあります。

パブで飲みながらだんだん打ち解けていく人々の様子なども良かったです。

この場面の音楽も良いです!!アイリッシュのようなノリのいい感じ。
(タイタニックでジャックとローズが3等客室で踊っている時の音楽や、ハリーポッターのロンのお兄さんの結婚式の場面でみんなが踊っている音楽に似ていました)

カナダの街ガンダーって?

最も東に位置するニューファンドランド・ラブラドール州にある街です。ニューファンドランド島の北東部にあります。大きい空港があったので飛行機を受け入れることになりましたが、6,500人を受け入れ、街の人口は一時的に2倍になったそうです。

街の愛称はThe Rockだそうで、歌の中でも”Welcome to the Rock♪”と何度も出てきました。

自分がどちらかの立場だったら…?

避難する立場になったら…(テロは2度と起きて欲しくないけど自然災害などはあり得る)

舞台の中では構成上もちろん全て英語でしたが、実際には英語が話せない人もたくさんいたと思います。避難する側になったら、状況もわからず、何も持たず、言葉もわからなかったら…と思うとゾッとしますね。

 

お世話する立場だったら….。(これも自然災害であり得る)

このカナダ人たちのように自分のことそっちのけで尽くせるのかな…。例えば、働いているホテルを全部解放して家に帰らず眠らず3日も…と考えると…難しい。

 

 

 

 

劇の内容の他に気に入ったものを紹介します。

 

終わったあとはスタンディングオーベーションでした!!

一度は見る価値ありです!!

 

場所: Phoenix Theatre

トッテナム・コート・ロード駅(Central line, Northern line)より徒歩5分程度

月〜土 19時半〜
水・土 マチネ公演あり 14時半〜
(ショーは1時間半、休憩はありません)

 

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ABOUT ME
sayaka
sayaka
英ロンドン在住(YMS), ホテル フロント→バリスタに転職/《経歴》カナダ バンクーバーでホスピタリティーを勉強→ カナダ ケロウナでワーホリ(ホテルとカフェ,100%英語環境)《やって良かったこと》 好きな気持ちと執念で英語を話せるようになってから海外へ行ったこと→カナダのケロウナでは100%英語の環境を作り上げ、もうやりきった...と帰国。 ネイティブスピーカーとの仕事や生活の中から得たことを、英語や海外生活に興味のある人の役に立てたいと思います。