単語

couldは「できた」ではない!単純にcanの過去形ではありません。

みなさん知っている通り、could はcanの過去形です。canの意味は〇〇できるです。couldがcanの過去形ということは、◯◯できた。でしょうか?もちろんその意味もありますが、使い方には注意です。自分が思っていることが伝わっていない可能性が高いです。

couldの意味=可能性がある

couldはcanの過去形だから、「○○できた」じゃないのー?と思う気持ちはよくわかりますが、実は条件付きです。

could を英英辞典(macmillan dictionary)で調べてみました。

英語飛ばして日本語から読んでOK!

Could is used as the past tense of can when it means that someone had the ability to do something, or that something was possible
But if you want to say that someone actually succeeded in doing something, use was/were able to.

スクロールストップ!

couldはcanの過去形として使われる。誰かが何かをする能力があった場合、また、何かが起こる可能性があった場合。
(次が大事!!)

ただし、誰かが何かを実際に成し遂げた場合はwas/were able toを使う。

え…? couldは…?

実際に成し遂げた時はなんか別のものを使うと言っているので
(今はwas/were able toは考えなくていいです

実際に何かをした時はcouldは使わないということです。

couldを使うのはこういう時

couldは「可能性がある、あった」ことを言いたい時に使います。

We could still win – the game isn’t over yet.
(俺たち勝てるかもしれない、試合はまだ終わってないんだ

戦争中、敵の攻撃から何とか生き延びた兵士たち
We could go home!
(帰れるかもしれない!)

やろうと思えばできる、その可能性がある。上の2つは実際にできた、やったわけではありません。

試合は終わっていないので「勝った」わけではありません。
We can win!と言い切るほど勝てる可能性は高くありませんが、でも頑張れば勝てる可能性は残っている。

2つ目も、家に帰れたと言っているのではなく、帰れる可能性があるだけです。途中で死ぬかもしれませんのでWe can go home! 帰れる!と言うほどの可能性はありません。

 

couldはcanの過去形とだけ覚えていると、現在の話しなのになぜcouldを使うんだろうと思ってしまいますよね。

canは、「〇〇できる!」や「(物事が)起こる!」という能力や可能性を表し、それを過去形にしたcouldは、過去形になった分だけcanから遠くなり(現在より過去の方が遠いですよね)可能性が弱まる感じです。

できる→できるかも
起こる→起こるかも

できたことにcouldを使うと…

今まで実際にやったことにもcouldを使っていたと思います。

テストに合格した。というつもりで
I could pass the test.

これだとテストに合格する可能性があった、という意味になります。
「もしもっと時間があれば、もしもっと勉強すれば、受かったかも…」と聞こえます。

せっかくやったことを言っているのに逆効果!

 

カナダの語学学校でライティングのテストの後に
生徒が”I could write 600 words.”と言いました。
先生は” Did you?”と聞き返しました。
その生徒は”I could.”と繰り返しましたが
先生は困惑していました。

この時両者の頭の中で何が起きていたかと言うと…

生徒の頭の中では…

I could write 600 words.
600語も書けたよ
Did you?
書いたのか?
I could.
だから、書けたって!

 

 

先生の頭の中では…

I could write 600 words.
600語、書けたかもなぁ
(実際に書いたのか、書けたかもしれないと言っているのか…どっちだ?)
Did you?
書いたのか?
I could.
(もっと頑張れば)できたかも
・・・?(結局どっち?)

 

生徒は明らかにできた!のつもりで言っていましたが
先生(ネイティブスピーカー)はそう受けとっていません。
なので、実際にやったのかどうか確認をしています

例えば、「テストのためにたくさん準備をしてきた」と話しをして、ガッツポーズをしながら勢いよく I could!と言えば話しの流れで実際にやったのかなと思いますが、前置きなくI couldと言うと、可能性があった、頑張ればできたかも…。と受け取られます。

特に日本人は英語を話す時に抑揚がなく、表情もあまり豊かではないので
「よっしゃーできた!」と言ってるようには聞こえません。

実際にできた時には、もっと自然な言い方があります。

実際やった時には…

実際にやったこと、できたことによく使うのはdidなどの、動詞の過去形を使います。

テストの例文なら
I passed the test!
これで間違いなく、合格したと伝わります。

先生に誤解を与えた生徒は
I wrote 600 words!と言うべきでした。
“Did you?”と聞かれたあとは”I did!”と言えばよかったんです。

日本語はよく「○○できた」と言いますが、それをそのまま英語に置き換えると不自然です。


英語では、実際にやったことは○○したと言い切ります。

一番わかりやすいのがオバマ前アメリカ大統領の Yes We Can! というフレーズです。退任した時のスピーチの最後を見てみましょう。かなり感動的なスピーチですが長くて難しいのでここでは本当に一番最後だけです。1時間に及んだスピーチの最後たったの1分29秒です。

1分12秒から

Yes we can.
Yes we did.
Yes we can.

Thank you. God bless you. May God continue to bless the United States of America.(ありがとう。神のご加護がありますように。神がこれからもアメリカ合衆国を守ってくださいますように)

ここでYes we could と言うと(やろうと思えば)できたかもしれないという意味になり
全米が、いや全世界がこけてしまいます。

 

couldを使える場合

couldをできたと言う意味で使う場合は決まっています

・遠い昔にできたことを言う場合。
I could run fast when I was a kid.
(子供の時は足が速かったんだよ)

I could speak French when I was a student.
(学生の時はフランス語を話せた)

・自分の能力や努力が関係ない時にも使えます。
I could see a fire from the distance.
(遠くからでも炎が見えた)

もう一つの「〇〇できた」was/were able to

上の方でcouldの意味を調べた中に、実際できたことにはwas/were able toを使うと書いてありました。
ネイティブスピーカーと話していて聞く頻度はそこまで高くありません。
やはりdidなど過去形を使うのが一般的だからです。

これを使うと、能力を際立たせて強調する感じになります。

Emma was able to speak five languages!
エマは5ヶ国語も話せたんだよ!

We were able to win that game, even though we didn’t really have time for practice.
あまり練習する時間がなかったのに、試合に勝つことができた。(すごいだろ?)

 

長くなりましたが、

couldまとめ

・couldは ”あくまでも可能性がある、あった” だけ

実際にできたこと、やったことは過去形で言い切る!

日本語の感覚で何でも置き換えられるわけではありません。中学校で習ったことに実はこんなことが隠れていました!他にもたくさんあるので追々書いていきます。

 

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